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こんにちは、アクア(@baguuse No7)です。
- 有機物とはどんなものを指すの?
- 有機物の特徴って何?
- 有機物ってどういう働きがあるの?
今回は、こう言ったお悩みにお答えしていきます。
- 有機物がどんなものか知りたい人
- 有機物が自然環境にどう言う影響があるか知りたい人
- 有機物の大切さを知りたい人
- 有機物が多い土壌と少ない土壌の違いを知りたい人
有機物の特徴や役割など、
ここでは有機物についてかんたんに説明していきます。
はじめに
「有機物」とは、生物から生じた物質のことを指します。
例えば、植物の葉や枝、動物の体の一部などが含まれます。
この記事では、有機物とは何かを簡単に説明し、私たちの生活や自然環境にどのような影響があるのかについても触れていきます。
有機物とは
「有機物」とは、炭素を含む物質のことを指します。
例えば、野菜や果物、木材、繊維製品、紙などが有機物です。
キッチンから出る野菜クズや腐葉土なども有機物になりますね。
逆に、炭素を含まないものは「無機物」と呼ばれます。
例えば、金属や岩石、水、酸素などが無機物です。
よく畑に入れるもので言うと、
もみ殻や稲ワラや麦わらなどの農作業の工程で出てくるものや、
野菜クズや落ち葉、草刈り後の枯れ草など家庭からも出てくる身近なもの、
牛や豚・鶏などの家畜のふんが有機物になりますね。
有機物の特徴
有機物にはいくつかの共通した特徴があります。
例えば、生物に由来することが多く、分解されると微生物やバクテリアによって二酸化炭素や水などに変化します。
有機物は、生物の成長や繁殖、そして死滅に関わっており、
生命活動に欠かせないもので、地球上の生態系を構成する上でも重要な役割を果たしています。
また、化学的に炭素を含む化合物であることが特徴で、酸素・水素・窒素・リンなどの元素も含まれているため、
土壌中に含まれる有機物は、植物の生育にとって非常に重要であり、土壌の健康を維持するためにも欠かせないものです。
なので、有機物が豊富な土壌は、水分や栄養素を保持し、植物がより健康に成長するための環境を提供してくれる必要不可欠なものなのです。
有機物の役割
有機物には、私たちの生活や自然環境に多くの役割があります。
例えば、
食物として私たちが摂取する野菜や果物、衣服や紙などの生産に必要な繊維製品、そして土壌や水質を改善する効果がある有機肥料などがあります。
生物の成長や発展に欠かせない栄養素で、植物や動物の体を構成するために必要なたんぱく質や核酸などの重要な化合物は、すべて有機物から生まれます。
また、微生物が分解することで、土壌の肥沃性を高める働きもあります。
畑や園芸においては、
有機物が肥料として利用され、堆肥や堆積物・腐葉土・コンポストなどの有機物は、植物が生長するために必要な栄養素を含んでいるため、土壌改良や肥料として利用されます。
なので、有機物を含む土壌は水分や栄養分を保持しやすく、作物の生育を助けます。
さらに、有機物は生分解性が高く、燃えやすい性質を持っています。
これを利用して、バイオマス発電やバイオ燃料の原料としても活用されています。
つまり、有機物は生物の生存に欠かせない栄養素であり、土壌や環境の改善にも役立つ重要な物質なのです。
有機物と環境
有機物は、自然環境にも重要な役割を果たしています。
例えば、枯れ葉や木の枝などの自然の有機物は、土壌に分解されて栄養分を供給することができます。
また、有機物が含まれている土壌は、水を保持しやすく、栄養素も豊富です。
有機物が多い土壌には、微生物や植物が生きやすくなるため、豊かな自然環境を保つためにも大切な物質です。
有機物が少ない土壌では、水や栄養素が流れやすく、植物の成長に悪影響を与えることがあります。
有機物が含まれる土壌とそうでない土壌のかんたんな違いは次の表のようになります。
有機物が多い土壌 | 有機物が少ない土壌 | |||
色 | 黒色〜茶色 | 茶色〜灰色 | ||
肥沃生 | 肥沃 | 肥沃でない | ||
pH値 | 中性〜弱酸性 | 中性〜弱アルカリ性 | ||
構造 | ふかふか・空気が通りやすい | 固い・空気が通りにくい | ||
水はけ | 良い | 悪い | ||
保水性 | 高い | 低い | ||
生物 | 豊富な微生物・生物が多い | 生物が少なく、貧弱な生態系 | ||
栄養分 | 豊富 | 不足 | ||
酸性雨の影響 | 受けにくい | 受けやすい |
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🔴酸性雨の酸性化と有機物のおかげでできる弱酸性のカンタンな違い!
酸性雨の酸性化は、
大気中の硫黄や窒素酸化物が水と反応して生成され、酸性化合物が地表に降り注ぐ現象で、これらの酸性物質が地表に降り注ぐと、土壌の中の塩基性物質(石灰やマグネシウムなど)が中和され、土壌のpHが下がって酸性化していきます。
なので、酸性雨による土壌の酸性化の場合は、人為的な要因があるため、石灰等でアルカリ性に近づけることが必要なのです。
有機物のおかげでできる弱酸性は、
微生物やバクテリアが有機物を分解することで、有機酸が生成され、この有機酸は土壌の pH 値を下げる働きがありますが、同時に土壌の緩衝作用によって pH 値が下がりすぎることを防いでくれます。
そのため、有機物が多く含まれる土壌は、酸性雨による酸性化に対して緩衝作用を持ち、比較的 pH 値が安定しやすいとされています。
その有機物の分解過程で発生する酸性物質を中和するため、比較的弱酸性を保つことができます。
つまり、有機物が含まれる土壌は、酸性雨の影響を受けにくいということです。
まとめ
有機物がどのようなものか?
有機物の自然環境にそういう影響があるのか?
有機物の大切さ、
有機物の多い土壌と少ない土壌の違いなど
今回紹介した内容をまとめると次のようになります。
- 有機物とは・・・炭素を含む物質のことで、私たちの生活や自然環境にとても大切な物質で、野菜クズや落ち葉、草刈り後の枯れ草などの身近なものから牛や豚・鶏などの家畜のふんも有機物になります
- 有機物の特徴・・・水分や栄養素を保持し、植物がより健康に成長するための環境を提供してくれる必要不可欠なもの
- 有機物の役割・・・有機物は生物の生存に欠かせない栄養素であり、土壌や環境の改善にも役立つ重要な物質
- 有機物と環境
・有機物が多い土壌 ・・・微生物や植物が生きやすくなるため、豊かな自然環境を保つ
・有機物が少ない土壌・・・水や栄養素が流れやすく、植物の成長に悪影響を与える
このように有機物は、
僕たちの生活や、自然環境、生命活動に欠かせないもので、地球上の生態系を構成する上でも重要な役割を果たしています。
これからも、
有機物をうまく利用して、良い土づくりを行い美味しい野菜づくりに励んでいきましょう。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!